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2018/03/19??

色絵 Japan CUTE!

出光美術館で開催されている、「色絵 Japna CUTE!」に足を運びました。

色絵Japan CUTE!

色絵とは、釉薬をかけて焼いた陶磁器の表面に、多彩な色で図や紋様を描いた焼き物のことです。

江戸時代前期の鍋島焼(古九谷)は、当時の着物フッションで流行していた柄を取り入れており、大皿と小袖は共有するデザインのものが多いです。1月下旬まで開催していたセーブル展でも同じような傾向が見られました。ドレス、日傘、バッグと同じ柄のティーカップを持つ事が、18世紀のヨーロッパのお洒落だったようです。流行の取り入れ方は、万国共通ですね。

17世紀、清朝の鎖国により、欧州の注目は景徳鎮から柿右衛門、その後は古伊万里に集まります。オリジナルである柿右衛門と、それを模倣して作ったドイツのマイセン窯、オーストリアのウィーン窯、イギリスのボウ窯、チェルシー窯、ウースター窯、ダービー窯、オランダのデルフト窯、ポーランドのワルシャワ窯の器が並んで展示されていて、どのようにアレンジされたのか比べられます。オリジナルは色が落ち着いていて、欧州の方は色が鮮やかです。そして市場を柿右衛門に奪われた景徳鎮は、清朝が鎖国を解いた後、柿右衛門を模倣して輸出を増やしました。

江戸時代中期、日本もヨーロッパの銅版画を見本とし、神話の絵を大皿に描いています。東西の文化交流が器からもわかり、面白いです。

出光美術館には展示コーナーの外に陶片室があり、縄文時代の土器、須恵器、国内各地の陶磁器やアジア各国の器が展示されています。食空間コーディネートの基本を学びたい人は、一度は訪れることをオススメします。

3月25日まで開催中。

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