マイセン動物園展
パナソニック汐留ミュージアムで開催されている、マイセン動物園展。
ほとんどの作品が初公開と聞き、心待ちにしていました。
入口の側で放映している、約13分のビデオを見てから入館します。館内は一部の作品を除いて、写真撮影可能です。磁器製の動物園はアウグスト強王の構想であり、計画の途中で強王が他界したため、実現することはありませんでした。タイトルに動物園とある通り動物の作品が多かったのですが、こちらには目に止まったティーウェアをアップします。
スノーボール貼花装飾ティーポット。貼花装飾のスノーボールは、マイセンを代表する加飾方法です。
花の型を取り、ひとつひとつ手で貼り付けます。大変な集中力を必要とする作業です。
枯れない花を贈りたいと、アウグスト3世(アウグスト強王の息子)が王妃のためにオーダーしたスノーボール。時を経て、植物や動物の飾りで、よりデコラティブになっていきます。
マイセン王立磁器製作所を設立したアウグスト強王。アウグスト強王の命を受け、マイセン磁器を発明した錬金術師ベットガー。二人を繋ぐ哀しい歴史の上に成り立つマイセン磁器は、神々しい美しさを放っています。9月23日まで。