THE UKIYO – E 2020 日本三大浮世絵コレクション
2020年は浮世絵イヤーとも言うべきか、東京都美術館でもTHE UKIYO – E 2020を開催しています。
国内の浮世絵コレクションが一挙に集められ、60名の絵師による450もの展示品が鑑賞できます。浮世絵から見るお茶とお菓子のある情景をご紹介します。
菱川師宣「よしはらの躰 遊興の図」。右下に湯飲みと土瓶を持つ女性達がいます。
奥村政信「芝居狂言浮絵根元」。真ん中にやかんと湯飲みを手にした男性が立っています。
奥村利信「お七と吉三」。左奥に茶臼があります。
西村重長「花鳥太平記」。真ん中の男性はやかんと湯飲みを持っています。
鳥居清広「茶の湯と花 初代山下又太郎 初代中村富十郎」。お茶を点てようとしているところです。
石川豊信「湯あがり」。半裸の女性に、少女が湯飲みを渡しています。
鈴木春信「台子の夜雨」。畳の上に茶托と湯飲みが置いてあります。右には釜があり、棚の上に棗と茶匙が乗っています。
鈴木春信「本柳屋お藤」。お藤の前に茶臼があります。
鈴木春信「林家お筆」。お筆がお茶を振る舞おうとしています。
歌川豊春「浮絵歌舞伎芝居之図」。右下にやかんを持つ男性がいます。
一筆斎文調「かぎやお仙」。水茶屋の看板娘お仙が、白い団子を乗せた盆を手にしています。
一筆斎文調「みなとや」。右奥の釜の上のやかんの中身は、煮出したお茶でしょうか。
鳥居清長「大川端楼上の月見」。黒い着物の女性の前に湯飲みが置かれています。
勝川春潮「飛鳥山花見」。右の絵は、左の絵の左上にある茶屋の様子をアップにしたものです。縁台の端に湯飲みが乗っています。
鳥文斎栄之「風俗略六芸 茶湯」。嗜みとして茶道に励んでいる武家の女性です。
鳥文斎栄之「新大橋下納涼舟」。真ん中に湯飲みがあります。
菊川英山「青楼美人春手枕 鶴屋内橘」。大きな火鉢の中と縁にやかんが置かれています。下には湯飲みがあります。
歌川国貞「紅毛油画名所尽 不忍池弁天」。左の女性は湯飲みを持っています。
歌川広重「東都月の三景 中洲夏の月」。屋根船の中から月を眺める女性の手に、湯飲みがみえます。
歌川国芳「夏けしき花の縁日 百合」。左手に縁日で売られていた、菓子が握られています。
歌川国芳「としよりのよふな若い人だ」。何人もの人で半身像を表現している騙し絵です。手にしているのは湯飲みです。
9月22日まで開催中。