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2016/12/12??

碁石茶、石鎚黒茶を訪ねて 〜四国紀行・その弐〜

碁石茶は、高知県大豊町で生産されている「本場の本物」に認定された後発酵茶です。1日目のハイライトである、碁石茶の生産者、大豊町の小笠原功治様を訪ねました。

小笠原邸看板 小笠原邸の前に広がる風景

看板の下向きの矢印の通り、ここから坂を下ると小笠原さんの家があります。右は小笠原邸の前に広がる茶畑。標高は420〜430m。手前はやぶきた、奥にあるのはやま茶。どちらも碁石茶の材料です。碁石茶の生産時期は6月半ばから約2ヶ月ですが、生産現場を実際に見せて頂き、小笠原さんから直接お話を伺いました。

小笠原邸倉庫 小笠原邸釜 小笠原邸釜2

左から、1日の茶摘みでいっぱいになってしまう倉庫、上に蒸し桶をセットする釜、薪を入れる焚き口。茶の樹を枝ごと刈り取り、お湯を湧かして葉を約2時間蒸し、葉の表皮が手ではがれるようになると蒸しは終了です。蒸すときは桶の真ん中に竹を入れておき、出すときに竹を先に抜いて空気を入れ、取りやすくするそうです。

小笠原邸ねかし小屋 小笠原邸の漬け桶

蒸し上がった茶葉をむしろの上で選別し、左のねかし小屋で最短6日ほどカビづけします。その後、右の漬け桶に入れて嫌気発酵(乳酸発酵)させます。

小笠原邸網のある漬け桶 小笠原邸重石のブロック

漬け桶の中を覗くと、網があります。右は、漬け込む茶の重さと同じ重量にして使用する、ブロックの重石。漬け込んで1週間から10日すると発酵してくるので、重石のブロックが10cmほど上がってくるそうです。発酵が終わるとブロックは下がります。漬け込みは約3週間で終了です。

切り取り用の包丁2種類とまな板 碁石茶のアップ

左の写真の左から、柄の短い包丁、柄の長い包丁、まな板。柄の長い包丁で、発酵した茶葉を漬け桶から30cm角で切り取ります。柄の短い包丁とまな板を使い、茶葉を3cm×4cm角に整形します。その後は、むしろの上で天日干しし3日以上乾燥させ、出来上がりです。天日干しの様子が、碁石が並んでいるように見えるので、名前の由来になっています。右は出来上がった碁石茶。

乳酸菌を多く含む碁石茶は、健康効果が期待されています。碁石茶協同組合のHPはここをクリック!

刈ったわら_edited-1 わらで結んで枝のまま蒸す_edited-1

ちなみに、刈った藁で(左の写真)蒸す茶の枝をしばる(右の写真)そうです。

やま茶の花

小笠原邸を後にしてから、大豊町教育委員会の大石雅夫さんから碁石茶のレクチャーを受け、復習しました。写真は小笠原邸のやま茶の花。その参に続きます。

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