徳島・阿波晩茶を訪ねて vol.1
四国と言えば、碁石茶、石鎚黒茶、そして阿波晩茶。昨年の高知、愛媛に続き今回は、阿波晩茶の製造時期である7月下旬に、その産地である徳島県上勝町を訪れました。
話は逸れますが、上勝町はつまものビジネスで成功した町で、その様子が映画にもなっています。
話を戻します。阿波晩茶は乳酸菌で嫌気発酵させる、後発酵茶です。もともと生産量は多くありませんでしたが、テレビ番組で紹介されてから生産量が追いつかないほど売れています。その阿波晩茶の製造工程を体験してきました。
まず、宿泊先から上勝町にある市字活動センターに移動し、そこから各自籠を持ち、歩いて茶樹のある畦畔に向かいます。左は活動センター。右は活動センターからの眺めです。
畦畔は想像していたほどには足場は悪くありませんでした。でも蛇がいました。茶樹は在来種で、肥料は与えていません。しかし最近は生産が追いつかず、ヤブキタも含まれるそうです。私も腰に籠を着け、茶摘みをしました。
摘んだ茶葉が入った袋をトラックの荷台に乗せ、一足先に晩茶を製造する家屋へ運びます。しごき摘みなので摘んだ樹は枝だけになり、丸坊主に。まるで枯れた樹のようです。
室内に運んだ摘採した茶葉。まず、実や異物を取り除く、選別作業をします。
vol.2に続きます。