徳島・阿波晩茶を訪ねて vol.2
選別中に、茶葉を茹でる釜の準備をします。周辺の木を切って、薪に使います。
湯が沸騰したら、籠に選別した茶葉を入れ、落とし蓋をして茹でます。
しばらくしたら蓋を取り、掻き混ぜます。
約10分後、葉の色が変わり茹で上がった茶葉は、湯切りして、葉しごき機に入れます。
左は体験させて頂いた葉しごき機。片側はオートで、片側の取手を両手で持って前後に動かし、茶葉をしごきます。以前は二人で向かい合い、それぞれが取手を持って前後させ、人力で茶葉をしごきました。
葉しごき機を約100往復させ、揉捻した茶葉を樽に移し、
杵で空気が抜けるまで突きます。抜けたらシュロの葉を敷き、上に蓋を乗せます。
蓋の上にさらに重石を乗せ、茹で汁を入れて空気を遮断します。その後、樽は屋外の日陰に置きます。
こんなチャンスは滅多にないので、茹で汁を飲んでみました。
左が茹で汁。水色は濃く渋味があり、豆の味がしました。右は製造体験中に頂いた阿波晩茶。当然のことながら茹で汁より繊細な味で、柔らかな酸味がして、水色が明るいです。
vol.3に続きます。