ひのはら(石鎚)黒茶製造実験2019 Part.2
1ヶ月後の8月上旬、嫌気醗酵させていた桶を開ける日が来ました。
下の大きな桶の重石を取ると、茶色の液体が浮き出ています。
茶色の液体とミョウガの葉と上の方のお茶の葉を取り除き、桶から中身を出します。
続いて、小さな桶も浮き出ている液体と上の方のお茶の葉を取り除き、別のシートに中身を出します。
この日の気温35、2度、湿度測定できず。茶葉の塊を剥がして、1枚ずつ並べて乾燥させます。上は大きな樽のお茶の葉。
ブルーシートの方は、小さな樽のお茶の葉。朝7時からスタートして、全ての葉を並べ終えたのが10時30分。天地替えしたのが12時10分。2時間後、全ての葉を回収しました。生葉の収穫量約7kgに対し、出来上がったお茶はその25%の約1、7kgでした。
早速お茶を飲み比べます。左は大きな樽のお茶。右は小さな樽のお茶。水色が違います。左は成功したようで、阿波番茶と碁石茶の中間のような香味です。右は鰹節のような香りがし、後味に酢のようなはっきりした酸味が残りました。同じ条件で始めたはずの黒茶作りですが、外的要因の違いが少しでも加わると、その結果も比例し一目瞭然。これが農作物の面白さだと思います。