ひのはら(石鎚)黒茶製造実験2020.Part.3
3週間後、嫌気発酵させた樽を開けます。
常在菌で発酵させた茶葉は、黒くなっていました。開封せず、成分の分析などをすることになりました。
大きな樽の蓋を取り、重石、中蓋を外すと、
変色した茗荷の葉が現れます。茗荷の葉と上部の茶葉を取り除き、
下の方の茶葉をビニールシートの上に出し、固まった葉をほぐし、一枚一枚並べていきます。
黒カビが発生した茶葉も、同じようにビニールシートに一枚一枚並べていきます。
天地返えしを含め、約5時間日干乾燥させた茶葉の出来上がりは、2100gでした。
黒カビが発生した茶葉の出来上がりは300g。約10kgあった生葉は、4分の1の量になりました。
成功した方の茶葉を早速試飲してみました。左は茶葉に熱湯を注ぎ、3分浸出させた1煎め。右は1煎めの茶葉を、2分煮出した2煎め。お茶の量が少なかったからか、味は薄いですが、まずまずの酸味のある香りでした。
同じ条件で発酵させても、すべての樽が上手くいくとは限らない。黒茶作りの面白さだと思います。