斎田記念館と蘭字 〜知られざる輸出ラベルの世界〜
斎田記念館で開催中の展覧会、蘭字〜知られざる輸出茶ラベルの世界〜。
会場となる斎田記念館は、明治期に茶業で繁栄した旧家、斎田家の敷地に建っています。
エントランスの両サイドにある、手入れの行き届いた木々。
その右側の一段高くなったところに、唐茶の茶樹があります。手のひらと比較すると、葉の大きさがわかります。唐茶は中国渡来で、禅宗の寺院で大事にされていたお茶です。昔は株分けで増やすことしかできなかったので、希少で貴重なお茶でした。
その先に、たくさんの茶樹が植えられています。
奥には1500坪の敷地に聳える世田谷区の有形文化財、数寄屋造りの斎田家の門と壁が見えてきます。立派です。
その手前右側にあるのが、斎田記念館です。
蘭字は輸出用の茶箱に貼られたラベルです。茶貿易の先進国、中国と最初に取引したのがオランダであったことから、西洋の文字のラベルを「蘭字」と言うようになったようです。蘭字の見本や輸出先企業、輸出茶の産地の資料なども展示されています。
お土産に、日本茶輸出貿易のパイオニア、大浦慶にちなんだ釜炒り茶を購入できます。蘭字をイメージしたオリジナルのパッケージに包まれた、ドリップ式の釜炒り茶です。甘い香りがします。
7月30日まで開催中。