キューガーデン 英国王室が愛した花々 〜シャーロット王妃とボタニカルアート〜
東京都庭園美術館で開催中の「キューガーデン 英国王室が愛した花々 〜シャーロット王妃とボタニカルアート〜」。
英国王立植物園「キューガーデン」は、オーガスタ皇太子妃(1719年〜1772年)の庭園から姿を変え、現在では人気の観光スポット、及び植物と菌類の研究機関でもあり、ユネスコの世界遺産にもなっています。
キューガーデンの2代目園長であったジョセフ・ダルトン・フッカーの親友、チャールズ・ダーウィンや、同時代に活躍したプラントハンター、ロバート・フォーチュンも訪れた植物園です。
時は遡り、オーガスタ妃の長男、ジョージ3世と結婚したシャーロット妃(1744年〜1818年、上の肖像画)は、植物学に理解を深め、キューガーデンを進展させます。写真が存在しなかった時代、多くの植物画家がボタニカルアートとして記録を残しました。
館内はほぼ撮影禁止ですが、壁に飾られたボタニカルアートの幕は撮影可能です。
こちらは撮影可能なテラス。
シャーロット王妃は芸術にも造詣があり、ウェッジウッドにクイーンズウェアの呼称を与えました。上の写真はウェッジウッド、ポートランドの壷。
チャールズ・ダーウィンが所有していた、ウェッジウッドのダーウィン・サービス。ボタニカルアートが描かれています。
ジョージ3世から王室御用達に選ばれたウースター窯。シャーロット妃をイメージして作ったロイヤル・リリー(上のカップ)とクイーン・シャーロット・パターン(下のカップ)。
ダービー磁器のボタニカル・サービス。1787年にロンドンで出版され、今もキューガーデンで発行されているカーティス・ボタニカル・マガジン、第4巻の絵が描かれています。
18世紀のイギリスの応接間、ドローイングルームの撮影コーナーもありました。
水彩のボタニカルアートを描くことは、当時の女性の嗜みでもありました。ドローイングルームは、絵を描く場所も兼ねていました。
11月28日まで開催中です。