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2021/12/13??

ブダペスト国立工芸美術館名品展 ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ

パナソニック汐留美術館で開催中のブダペスト国立工芸美術館名品展 ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ。

ブダペスト展

ハンガリー国立博物館から引き継いだ、古美術品からなる歴史コレクションと、万国博覧会(1873年ウィーン、及び1878年、1889年パリ)での購入品や、ヘレンド製陶所、ジョルナイ陶磁器製造所からの寄贈品が基になっています。

日本の工芸品も収集してきた、ブダペスト国立工芸美術館。19世紀後半から、日本の工芸品がヨーロッパにも入り込み、ジャポニスムが流行ります。ジャポニスムはアール・ヌーヴォーにも影響を与えました。

印象深かった展示品は(写真はないですが)、19世紀末のヘレンド製陶所の花器。ヘレンドは華麗なテーブルウェアのイメージですが、当時は流し釉の素朴な器を作っていました。

ロイヤルコペンハーゲンも、19世紀末は磁胎の流し釉の器を作っています。

ジュエリーで人気のティファニーは、1900年代初頭、中東を起源とするラスター彩の装飾品を完成させています。

他には、19世紀に女性の間で流行した日傘の陶製の柄と、男性のファッションに欠かせない、ステッキの陶製の握り(どちらもジョルナイ陶磁器製造所)。手に触れる所を陶器製にすることは、いかに陶器が人気であったのかを物語っています。

19世紀はまた、ヨーロッパで赤い釉薬の研究が盛んになり、牛の血の色に例えて、イギリスではオックス・ブラッド、フランスではサン・ド・ブフと呼ばれました。1905年頃に作られた、ロイヤルドルトンのヨークシャー豚とスコッチテリアの像は、黒みを帯びた赤色でした。

竹文ティーセット

アール・ヌーヴォーには、ジャポニスムが見られる、花のモチーフを基にした植物様式、フロレアル・スティル(花の様式)と、ドイツ語圏で支持された、幾何学的アール・ヌーヴォー、ユーゲントシュティールがあります。上の写真はフロレアル・スティル、ジョルナイ陶磁器製造所の竹文ティーセット。

12月19日まで開催中。

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