斎田記念館で開催中の展覧会、蘭字〜知られざる輸出茶ラベルの世界〜。
会場となる斎田記念館は、明治期に茶業で繁栄した旧家、斎田家の敷地に建っています。
エントランスの両サイドにある、手入れの行き届いた木々。
その右側の一段高くなったところに、唐茶の茶樹があります。手のひらと比較すると、葉の大きさがわかります。唐茶は中国渡来で、禅宗の寺院で大事にされていたお茶です。昔は株分けで増やすことしかできなかったので、希少で貴重なお茶でした。
その先に、たくさんの茶樹が植えられています。
奥には1500坪の敷地に聳える世田谷区の有形文化財、数寄屋造りの斎田家の門と壁が見えてきます。立派です。
その手前右側にあるのが、斎田記念館です。
蘭字は輸出用の茶箱に貼られたラベルです。茶貿易の先進国、中国と最初に取引したのがオランダであったことから、西洋の文字のラベルを「蘭字」と言うようになったようです。蘭字の見本や輸出先企業、輸出茶の産地の資料なども展示されています。
お土産に、日本茶輸出貿易のパイオニア、大浦慶にちなんだ釜炒り茶を購入できます。蘭字をイメージしたオリジナルのパッケージに包まれた、ドリップ式の釜炒り茶です。甘い香りがします。
7月30日まで開催中。
小田急線、世田谷代田駅東口から徒歩30秒の立地にある、茶寮月かげ。
都会の中の旅館であり、SPAであり、割烹であり、茶寮です。
和モダンな雰囲気のエントランスをくぐり抜けて、店内へ。
窓越しに急須が並び(写真左)、客席の中ほどにはオブジェ(写真真ん中)、奥には中庭のようなテラス席(写真右)もあります。
カウンター席から見える赤い鉄製のやかん(写真左)。空間のアクセントになっています。飾られているこけしと茶筅も風情があります(写真右)。
オーダーしたのは夏季限定、数量限定のかき氷、抹茶カカオ金時。金粉が乗った抹茶氷に濃いめの抹茶をかけて食べます。滑らかな氷の下から器に薄く張られたホワイトチョコレートが出てきて、スプーンでチョコレートを割ると、下から小豆が出てきます。何度も感嘆させてくれるかき氷です。
しもきた茶苑大山、茶師十段責任焙煎ほうじ茶付きです。冷たい氷の後は、温かいほうじ茶でさっぱりと〆ます。
公開日が遅れ、日本では6月25日から上映が始まった、『ピーターラビット2、バーナバスの誘惑』。
前回同様、擬人化したピーター達の可愛らしさは、絵本のイラスト以上でした。2作目はコメディの枠に留まらず、アクションシーンも盛り込まれ、笑いながら時間が経つのを忘れました。
主なロケ地はオーストラリアだそうですが、海外に行けない現在、湖水地方の美しさやイギリスの都会の街並みを、スクリーン越しに楽しめたのも良かったです。
前回笑いを誘ったニワトリは、ヒヨコ達が成長して、親ニワトリとニワトリになっていました。しかしながら、相変わらずのキャラが全開。そして原作には登場しない、ユーモラスでマイペースな鹿のフィリックスも、良い味を出していました。
劇中「お茶でも飲みながら」と言うセリフが何度かあり、イギリスらしさを感じました。
最寄りの映画館では、7月15日が字幕版の最終日です(吹替版は上映継続中)。ご興味のある方は、シアターにお急ぎ下さい!