本格的な紅葉を迎える前に、駿府城公園にある紅葉山庭園を訪れました。
入り口で入場料と立礼席の呈茶代を払い、門を潜ります。
人気の少ない朝の時間でしたので、快晴の空の下、清々しい景観を満喫できました。
四阿(あずまや)からの海の庭の眺め。
富士山と駿河湾に見立てた、山里の庭。
松原を抜けて立礼席へ。季節限定の熟成本山茶とゆずかのセットを注文しました。熟成本山茶は、本山の一番茶を井川で秋まで寝かせた、家康が好んだ煎茶です。井川には江戸時代お茶蔵があり、2002年に復元されています。
お茶請けのゆずかは、ゆず香味の緑の餡が入っています。
煎茶を飲み終わると、茎焙じ茶が提供されます。
さすが静岡、美味しいお茶です。お菓子とのペアリングも完璧でした。
東京都庭園美術館で開催中の「キューガーデン 英国王室が愛した花々 〜シャーロット王妃とボタニカルアート〜」。
英国王立植物園「キューガーデン」は、オーガスタ皇太子妃(1719年〜1772年)の庭園から姿を変え、現在では人気の観光スポット、及び植物と菌類の研究機関でもあり、ユネスコの世界遺産にもなっています。
キューガーデンの2代目園長であったジョセフ・ダルトン・フッカーの親友、チャールズ・ダーウィンや、同時代に活躍したプラントハンター、ロバート・フォーチュンも訪れた植物園です。
時は遡り、オーガスタ妃の長男、ジョージ3世と結婚したシャーロット妃(1744年〜1818年、上の肖像画)は、植物学に理解を深め、キューガーデンを進展させます。写真が存在しなかった時代、多くの植物画家がボタニカルアートとして記録を残しました。
館内はほぼ撮影禁止ですが、壁に飾られたボタニカルアートの幕は撮影可能です。
こちらは撮影可能なテラス。
シャーロット王妃は芸術にも造詣があり、ウェッジウッドにクイーンズウェアの呼称を与えました。上の写真はウェッジウッド、ポートランドの壷。
チャールズ・ダーウィンが所有していた、ウェッジウッドのダーウィン・サービス。ボタニカルアートが描かれています。
ジョージ3世から王室御用達に選ばれたウースター窯。シャーロット妃をイメージして作ったロイヤル・リリー(上のカップ)とクイーン・シャーロット・パターン(下のカップ)。
ダービー磁器のボタニカル・サービス。1787年にロンドンで出版され、今もキューガーデンで発行されているカーティス・ボタニカル・マガジン、第4巻の絵が描かれています。
18世紀のイギリスの応接間、ドローイングルームの撮影コーナーもありました。
水彩のボタニカルアートを描くことは、当時の女性の嗜みでもありました。ドローイングルームは、絵を描く場所も兼ねていました。
11月28日まで開催中です。
銀座1丁目で週末のみオープンしている、紳士・淑女のための英国式ティーサロン、QUIET TEA SALON BY BITTEERS END CLUB。
会員制キャバレーBITTERS END CLUBが運営する紅茶専門店です。建物の外観は1世紀前の欧州風。
予約はクリームティーをオーダーする方のみ可能です。POISON LIPシート、窓際の席、その他の席から選べます。
今回は窓際の席を予約しました。重厚なカーテンの向こうは銀座の街路樹。壁には雰囲気のある照明がついています。
こちらは2名から予約可能なPOISON LIPシート。インパクトのある唇です。
オーダーしたクリームティ。プレーンのスコーンにクリームとストロベリージャム。追加料金でクローテッドクリームやチョコチップスコーンなどに変えられます。紅茶はお店お勧めのフレーバードティー、クラシックティー、アイスティー、チャイなどがあります。今回はダージリンにしました。フレーバードとクラシックのホットティーは、ポットサービスでカップ3杯は飲めます。お店の会員になると特典があるようです。美味しいスコーンでした。