達磨大使
1年前、京都を旅しました。
目的のひとつは、黄檗宗の萬福寺。萬福寺は企業の新人研修の場としても有名で、開山の祖は陰元禅師です。陰元禅師はインゲン豆やスイカ、レンコン、たけのこを日本に普及させ、煎茶道具や煎茶道の下地を広げた人です。
また、萬福寺は普茶料理も有名です。普茶料理とは中国の精進料理のことです。
写真は普茶弁当です。
そしてこのお寺には、あの達磨(ダルマ)大使の座像もありました。
西暦520年、達磨大使は、仏教の教えを広めるためインドから中国にやってきます。修行中激しい睡魔に襲われた際、「このまぶたがあるから眠くなるのだ。」と自ら自分のまぶたを切り取り、ちぎって投げ捨てました。すると翌日、そこから2本の樹が生えてきて、みるみるうちに成長します。大使がその葉を食べてみると、眠気は去り、悟りを開くことができました。大使が食べたこの樹の葉が、お茶であったと伝えられています。そして大使はこのお茶の葉のおかげで、9年間不眠の苦行を成し遂げたとされています。※カフェインによる覚醒作用を示しています。
百聞は一見にしかず。お茶のルーツを探す旅は、来週に続きます。