ひき続き、お茶のルーツを探す旅です。
鳥獣人物戯画で有名な、栂尾にある高山寺。


下の写真は国宝・石水院です。後鳥羽上皇から明恵上人に贈られ、高山寺に移築したものです。



石水院ではお抹茶が飲めます。

13世紀初め、明恵上人は宗から帰国した栄西に、茶の種を譲り受けました。そして、この地に茶の種を撒きました。宇治茶発祥の地です。



すがすがしい澄んだ空気が印象的でした。この茶園では今でも茶摘みをしていて、一番茶は奈良の春日大社に贈られるそうです。
明恵上人といえば、前回ご紹介した萬福寺にも縁があります。下の写真は萬福寺総門近くにある、駒蹄影園碑。

茶の種の撒き方を知らない農民たちに、明恵上人は馬で畑に乗り入れ、蹄の跡に茶の種を撒くよう助言したと言われています。
お茶のルーツを探す旅は、これからも続きます。
1年前、京都を旅しました。
目的のひとつは、黄檗宗の萬福寺。萬福寺は企業の新人研修の場としても有名で、開山の祖は陰元禅師です。陰元禅師はインゲン豆やスイカ、レンコン、たけのこを日本に普及させ、煎茶道具や煎茶道の下地を広げた人です。




また、萬福寺は普茶料理も有名です。普茶料理とは中国の精進料理のことです。
写真は普茶弁当です。

そしてこのお寺には、あの達磨(ダルマ)大使の座像もありました。


西暦520年、達磨大使は、仏教の教えを広めるためインドから中国にやってきます。修行中激しい睡魔に襲われた際、「このまぶたがあるから眠くなるのだ。」と自ら自分のまぶたを切り取り、ちぎって投げ捨てました。すると翌日、そこから2本の樹が生えてきて、みるみるうちに成長します。大使がその葉を食べてみると、眠気は去り、悟りを開くことができました。大使が食べたこの樹の葉が、お茶であったと伝えられています。そして大使はこのお茶の葉のおかげで、9年間不眠の苦行を成し遂げたとされています。※カフェインによる覚醒作用を示しています。
百聞は一見にしかず。お茶のルーツを探す旅は、来週に続きます。