師走のみオープンする悠悠茶論。今年はお茶に関するオススメの書籍をご紹介します。

先輩ティーインストラクター、初鹿野みのぶさんの著書「ダージリンでお茶漬け」。
マザー・テレサとの出会いから、鎌倉でティールームを開くことになったいきさつ、オリジナルティーのレシピなども紹介しています。

先輩日本茶インストラクターであり、思月園のオーナーでもある高宇政光さんの著書「日本茶」。
日本茶のイロハが記されています。写真もたくさん掲載されていて、わかりやすいです。

先輩日本茶インストラクターでもあり、茶師十段の大山兄弟(下北茶苑大山)がお茶の楽しみ方について語っている「日本茶の基本」。
おすすめの日本茶カフェや、前出の高宇政光さんの事も掲載されています。
2011年もあとわずか。よいお年をお過ごし下さい。
昨年の今頃、白い花が咲いたやぶきた。花が開ききっています。

今年のやぶきたは、まだつぼみです。

やぶきたが咲いてから1ヶ月後に咲いた、昨年のべにふうき。

今年のべにふうきは、まだ小さなつぼみです。

白くてかわいいお茶の花。このお茶の花を利用した食品もあります。茶花のお茶もそのひとつ。

細かくカットした茶花にハトムギ、ステビア、石蓮花などがブレンドされたお茶です。ダイエット効果が期待できるそうです。
あけましておめでとうございます。
新年第1回めは、大福茶についてです。だいふくちゃ、ではなく『おおふくちゃ』と読みます。見るからに福がたくさん来そうな名前です。年の瀬になるとお茶の専門店では必ず目にします。では、大福茶とは何でしょうか?
時は951年、京に疫病が流行り、村上天皇は六波羅蜜寺の空也上人に祈祷を命じました。空也上人は祈祷をしながら、町の人々に梅干しを添えたお茶を与えました。すると、だんだんと疫病は治まっていきました。これにあやかり、村上天皇はお正月にお茶を飲むようになりました。天皇がお茶を服することから、「王服茶」「皇服茶」と言われるようになり、庶民もそれに倣うようになりました。
また、別の説もあります。960年、村上天皇が六波羅蜜寺の祈祷茶を飲み、病が回復したことから、「王服茶」「皇服茶」と呼ばれるようになったという説。他にも、新年に初水でお湯を沸かし、梅干しや昆布を添えたお茶を飲み、厄よけなどを願うしきたりのことであるとか、二服以上の茶を点じて飲むことなどなど。
もともと薬として飲まれていたお茶。健康に良い飲み物なので、大福茶に限らず、年明けからたくさん召し上がって頂きたいです。

梅干し、昆布、大豆などが加えられた大福茶。あるお店のオリジナルです。
※大福茶はお茶の葉だけのものや金粉入りなども販売されています。

では、今年も宜しくお願い致します。