10月23日、埼玉県農林総合研究センター茶業特産研究所にて開催された「全国茶審査技術競技会」。
予選を突破して全国から集まった選りすぐりの約100名が、外観による生産地判定、煎出液による生産地判定、煎出液による品種別判定を競技しました。


このハイレベルな競技会に、勉強を兼ねて、スタッフとして参加しました。

競技用のお湯は釜で沸かします。
結果は、個人戦のトップ3は全員埼玉の方でした。優勝者には農林水産大臣賞が贈られます。団体戦は1位埼玉A、2位埼玉B、3位奈良Aでした。開催地のプライドでしょうか。入賞された方々、おめでとうございます。みなさまお疲れさまでした。

来年は奈良で開催予定です。
先月、埼玉県入間市農場研修センターで、二番茶(荒茶)を製造してきました。

<研修センターから見える茶畑>
二番茶は、6月頃摘まれた一番茶の後のお茶のことです。
そして、荒茶(あらちゃ)。聞いたことはありますか?荒茶とは、茎や粉などもまざった、約5%の水分を残して貯蔵しやすくしたお茶の葉のことです。お茶屋さんの店頭に並んでいるお茶は、この荒茶から茎や粉を取り除き、大きいものは切断して形を整え、最後に乾燥させて香味を引き出した、仕上げ茶です。
つまり緑茶は、荒茶と仕上げ茶の2段階の行程を経て、商品になります。
普通煎茶の荒茶製造方法は、摘んだ生葉を蒸して発酵を止め、揉みながら乾燥させ、形を針状に整え、さらに十分乾燥させると荒茶ができあがります。

<蒸し機に生葉を投入中> <蒸し機>
<粗揉機・熱風の中でお茶の葉を揉む>
<揉捻機・もっと揉む>
<中揉機・熱風をあてながらまだ揉む>
<精揉機・形を針状に整えながら揉む>
<乾燥機>

上記の行程を経て出来上がった荒茶。狭山の品種茶ふくみどりです。
意外だったのは、お茶の葉を揉む機械「粗揉機」の洗浄方法。
←下の白い物体は泡
上の写真は何に見えますか?
これは乾燥したヘチマです。水と一緒に機械に入れて動かすと、自然に泡立ち、中がきれいになるそうです。改めて、植物の力のすごさを知った1日でした。
♪夏も近づく八十八夜、野にも山にも若葉が茂る、あれに見えるは茶摘みじゃないか、あかねだすきに菅の笠♪
♫日和続きの今日この頃を、心のどかに摘みつつ歌う、摘めよ摘め摘め摘まねばならぬ、摘まにゃ日本の茶にならぬ♫
ご存知だと思いますが、茶摘みの歌です。立春から88日目を数える、毎年5月2日か5月1日にあたるこの日は、『緑茶の日』です。日本茶業中央会が茶業の振興を図るため、制定しました。
また、4月29日から5月5日までの1週間を、ゴールデンウィークならぬ『グリーンティーウィーク(緑茶の週間)』と言います。
新茶のおいしい季節です。どこのお茶屋さんでも店頭には新茶が並びます。新茶とは、その年に一番最初に摘まれたお茶の葉のことです。

今日のお茶は、鹿児島の新茶です。