昨秋に続き今春も、村松二六さんのところで烏龍茶製造研修をさせて頂きました。
いずみの茶摘みからスタートです。
摘んだ茶葉を計量後カレンに移し、日干萎凋します。生葉の量は約14kg。カレン7枚。カレンの数が多いのは、A氏が隣で別の烏龍茶を作っているから。下の写真2枚の右側のカレンが私たちのいずみです。紫外線が強いので、寒冷紗と扇風機を使用します。35度以上にならないよう、温度と湿度を気にかけつつ、15分から20分毎に茶葉を手で返し、カレンの位置を入れ替えます。
この日は2時間後に、室内萎凋に移行しました。
お茶の葉の様子を見ながら、1時間半毎に揺青(ようせい)します。回を重ねる度に、攪拌させる回数は増えます。上の左と右の写真を比べると、カレンの数が減っているのがわかります。
5回の揺青後、今回は2時間ほど静置(せいち)し(上右の写真)、殺青(さっせい)しました。
上は殺青前の茶葉。
210℃で約9分釜炒りし、茶葉をヌンカンに乗せます。
ヌンカンの上で殺青後の茶葉を袋に入れて縛ります。団揉(だんじゅう)です。15分後、袋から出した茶葉を機械で揉捻し、乾燥機へ入れます。初乾(しょかん)です。
70℃になったら、乾燥機(上左の写真)から茶葉を取り出します。上右は下から茶葉が出るところ。
その後焙煎乾燥機へ茶葉を移し、6時間乾燥させます。
翌朝、出来立てのいずみの烏龍茶を頂きました。荒茶を試飲した時から美味しかったので、とても良い仕上がりです。今回は中国茶のエキスパートに混じっての作業でしたので、より充実していました。
研修の締めくくりは、用宗にあるジェラードバーLA PALETTEへ。丸子紅茶のジェラードが食べられます。美味しいです。人気商品なので、売り切れる前の午前中がオススメです。
今回も、二六さん、時枝さんに大変お世話になりました。ありがとうございました。
一番茶摘みがスタートする直前、いつもお世話になっているカネロク松本園さんに伺わせて頂きました。
上は松本さん宅から見える茶畑です。新芽の緑が美しく、涼しい風も心地よく、いつまでも見ていたい景色です。
カネロク松本園と言えば茶草場農法。上は茶草場農法の茶畑です。
茶草場農法のやぶきたのアップ。摘まれるのを待っている、新鮮な芽たち。
こちらの茶畑は、紅茶工場そばの茶畑です。静岡空港に向かう道路に隣接しています。左は在来種のアップ。
松本さん宅で採れた自然白葉茶。被覆していないのに色が白い(黄緑の)お茶です。少量採れたそうで、釜炒りにしたものを飲ませて頂きました。
萎凋しているので、花のような甘い香りがする烏龍茶です。水色は淡い黄金色。美味しいです。特別なお茶なので非売品です。
在来種の和紅茶も飲ませて頂きました。こちらも甘い香りでおいしかったです。残念ながら販売はしていません。松本さん、お忙しい中お時間を作って頂き、ありがとうございました。青空と緑の茶畑のコントラストは、目も心も満たされます。
2018年度も都内の小学校での食育授業「日本茶教室」で、多くの児童達と触れ合う事ができました。
急須で淹れたお茶に「おいしい。」と笑顔になる児童を見るのは、日本茶教室の醍醐味です。
ジャパンティーフェスティバル、
ウィスキーフェスティバル、
FOODEX JAPAN 2019では、
カネロク松本園さんの呈茶のお手伝いをさせて頂きました。松本さん、ありがとうございました。
紅茶のセミナーも開催させて頂きました。
檜原村でのティーセミナーは、会場周辺の茶畑を散策しました。
小鳥喫茶室では、紅茶教室や紅茶の販売もさせて頂きました。これからもいろいろなテーマで紅茶教室を展開して行きたいと思います。
そしてお茶料理研究会会報誌「茶の世界」、日本食行動科学研究所会報誌「食行動 くらしと科学」に、茶産地研修レポートを掲載して頂きました。
自分が学んできた事を、理想的な形式で記録に残して頂きました。ありがとうございます。
これからも「吃一堑、 长一智」を心がけて、お茶の勉強を続けて行きたいと思います。